icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科12巻7号

1957年07月発行

文献概要

症例

骨盤骨折変形治癒の4例

著者: 笠井実人1

所属機関: 1松江赤十字病院整形外科

ページ範囲:P.587 - P.590

文献購入ページに移動
はしがき
 私は昭和23年6月28日の北陸震災に際し,救護班として派遣され多数の骨盤骨折を経験して以来,骨盤骨折については興味を以て観察して来た.その一部は本誌8巻11号に恩師有原教授と共同で発表してある.その時の結論は,骨盤骨折では一般に仮骨の形成が良好で,少々の転位があつてもそのまゝでよく骨性癒合を営み得るものであり,且つたとえ変形治癒合を起しても余り機能障碍を残さないと云うことであつた.従つて観血的療法は必要でなく,ギプスベット,キャンバス懸垂帯,牽引等により非観血的に治療して充分である.
 最近高度の変形治癒を起した4例を経験し,興味ある所見を得たので,X線写真を供覧しつゝ報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?