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文献詳細

雑誌文献

臨床外科12巻9号

1957年09月発行

文献概要

綜説

ノブロン臨床経験

著者: 長岡淳一1 高島久1 前田巖1

所属機関: 1北海道大学医学部第2外科

ページ範囲:P.727 - P.731

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 我々は新鎮痛催眠剤ノブロン注射液に就いて,主として術後の鎮痛効果を観察したので,その臨床使用経験を簡単に報告する.
 ノブロン注射液は,1管2cc中にグレラン(ピラビタール)0.2g,クロルプロマジン12.5mg,及び塩酸ジフェンヒドラミン20mgを含有する水溶液で,クロルプロマジンに更に従来慣用されているグレラン及び抗ヒスタミン剤たる塩酸ジフェンヒドラミンを加え,3者の協力作用に依り効果の増強を企図したものであり,我々はこれを用い 1)疼痛に対する可及的速かなる抑制 2)効果持続性の長時間にわたる事 3)投与に依り他に悪影響を及ぼさぬ事 の3条件を略々満足させ得る結果を収めた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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