icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科12巻9号

1957年09月発行

文献概要

症例

正中頸嚢腫の2例

著者: 岩佐博1 宮川淸1 小澁勝彥1 鈴木啓央1 增田英治1

所属機関: 1東京医科歯科大学第一外科教室

ページ範囲:P.751 - P.755

文献購入ページに移動
 正中頸嚢腫は舌根部盲窩と甲状腺峡部の中間に発生する先天性嚢腫であり,一般に原始胸腺の下降によつて生ずる甲状舌管の遺残物なる上皮細胞より発生するものと考えられている.この嚢腫が外部に自潰すると,正中頸瘻を形成する.本疾患については,既に内外の諸家により臨床並びに剖検所見につき種々の観点から研究されている.最近著者等は比較的高年者に臨床症状を呈した二例を経験し一例は炎症を伴つたのでこゝに報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?