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文献詳細

雑誌文献

臨床外科13巻1号

1958年01月発行

文献概要

綜説

Gynaecomastiaに関する2,3の検討

著者: 黑柳彌寿雄1 仙石光彥1 吉田穰1 大川浩正1

所属機関: 1名大屋大学医学部今永外科教室

ページ範囲:P.17 - P.21

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 Wheeler等によればGynaecomastiaとは,「男性乳腺に於ける限局された可逆的な腫大」とみることができ,組織学的には被包化されない結締織増生,乳腺Ductの増生,慢性炎症による血管新生,細胞浸潤等が認められる.又その原因を3大別して
 (1)Hormoneの過剰投与
 (2)Physiological hormonal imbalance
  a)Adolescent Mastitis
  b)Senescent Mastitis
 (3)Pathologieal hormonal imbalance
  a)外傷又はOrchitisによる睾丸萎縮
  b)睾丸腫瘍,殊にChorionepithelioma.稀にIntestitial cell tumorでも見られる.
  c)副腎皮質腫瘍
  d)脳下垂体腫瘍
  e)肝硬変
  f)Aspermatosis,睾丸萎縮Gynaecomastiaを主徴とするKlimafelter症候群.
  g)其の他.Thyreotoxicosis,白血病,Addison氏病,肺癌等.と考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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