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文献詳細

雑誌文献

臨床外科13巻1号

1958年01月発行

症例

胃壁蜂窩織炎の一治験例

著者: 小塚虎治郞12 小川勝士3

所属機関: 1岡山大学医学部津田外科教室 2矢掛病院 3岡山大学医学部病理学教室

ページ範囲:P.41 - P.44

文献概要

 胃壁蜂窩織炎は剖検例でHugemin氏は7,000例に2例,Sundberg氏は11,372例に5例と報告している程稀な疾患である.Fritz Konig氏が慢性限局性胃壁蜂窩織炎の胃切除をおこない治癒せしめから,ようやく外科的に処置されるようになり,最近では急性瀰漫性のものにも根治手術を施行し,その治験例も散見されるにいたつたが,剔出標本の病理学的検索の報告はまだ微々たるものである.
 著者等は最近胃潰瘍穿孔による胃周囲膿瘍形成と診断した1症例が開腹したところ胃穿孔,膿瘍共に認められず,胃壁の著明な肥厚を認め,胃切除を行つて組織学的に胃壁蜂窩織炎であることが判明したので以下にその知見を報告したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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