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文献詳細

雑誌文献

臨床外科13巻1号

1958年01月発行

症例

肋骨に転移を来した甲状腺骨軟骨肉腫の1例

著者: 細見保男1

所属機関: 1東京電力病院外科

ページ範囲:P.58 - P.60

文献概要

緒言
 甲状腺の悪性腫瘍中でも,未熟の非上皮性腫瘍たる肉腫は稀有な疾患に属するものである.又軟骨肉腫そのものが,その症例報告は極めて少く,Willisは1952年迄の文献に於て,1886年のWe—berを始め,Ernst,Schmorl,Fry及びSchattock,Kosa,Phenisser,Wasren,Bormann,von Re—cklinghausen,Martin,Gesickter等の11例を挙げている.本邦に於ては著者の調査した範囲では,昭和12年の片山を始めとして,鈴木(仁)及び横山,佐藤,緒方,鈴木,伊藤等の6例の報告があるのみである.
 著者は甲状腺に原発した骨軟骨肉腫が,剔出術後2年で肋骨に転移した症例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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