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文献詳細

雑誌文献

臨床外科13巻1号

1958年01月発行

文献概要

外科と薬剤

胸部手術及び虫垂切除術におけるIrcodin使用経験

著者: 西岡久治1 植田昭幸1 別所睦美1 真部克巳1 新田俊男1

所属機関: 1大阪府立結核療養所羽曳野病院

ページ範囲:P.97 - P.99

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緒言
 外科手術の場合,最も患者に苦痛をあたえるものは術後の疼痛であり,又,我々外科医にとつてもこの疼痛緩解に関しては常に悩まされる問題であり,従来より塩酸モルヒネ等の阿片アルカロイドが使用されているが,之等は種々の副作用を有し,その使用に十分な注意を要するとされている.
 今回藤沢薬品より提供されたIrcodinはButazolidin(0.2gr),Aminopyrin(0.3gr),CodeinPhosphoricum(0.02gr),Medomin(0.3gr)等の薬品を配分した坐薬であり,それ等薬品の協力作用及び相乗作用により,鎮痛効果を強力にするのみならず催眠作用も期待出来る新配合剤としてP. Elsner(1953),H. Mergarten(1954),WalterBirke(1954),Siegfried Fisher(1955),H. Meurer,Ch. Lieblich(1954)等によつて術後の疼痛除去に応用され,いづれもその強力な鎮痛効果のあることが報告されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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