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文献詳細

雑誌文献

臨床外科13巻1号

1958年01月発行

文献概要

外科と薬剤

結晶細菌蛋白質分解酵素の腹膜癒着阻止に及ぼす影響について

著者: 栗田彰三1 飯岡薰1 鈴木秀夫1 中安國裕1 島達彌1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学 高田外科教室

ページ範囲:P.105 - P.107

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 開腹術後の腹膜癒着を阻止しようとする試みは古くはMüller,Lawenstein,Vogel,青山,窪川,高知等の諸氏により,最近では木本及び松葉,VanDyk,Dauidson,佐藤,山川等の諸氏により数多く行われて来たが,未だに確実な方法は見出されていない.
 吾々も数年来,腹膜癒着発生機序並びに,その各段階に於ける癒着阻止方法を検討して来た.その一つとして術後腹腔内に滲出するFibrinを分解せしめれば癒着を或る程度阻止し得るのではないかとの考えにもとずき,2,3の実験を行つて,さきにその結果を発表したが,今回は長瀬産業より結晶細菌蛋白質分解酵素剤"Nagarse"の提供を受け,次の如き実験を行い,この薬剤が癒着阻止に良効果をあげることを知り得たので,こゝに報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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