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文献詳細

雑誌文献

臨床外科13巻11号

1958年11月発行

薬剤

整形外科領域に於けるアクロマイシン,アクロマイシンVの応用について

著者: 高山瑩1 佐藤二郞1 井上仁1 朝日弘正1 小熊嘉夫1 小沼三郞1

所属機関: 1慈恵医大整形外科

ページ範囲:P.1059 - P.1066

文献概要

緒 言
 抗化膿性物質の進歩は細菌感染症の治癒率を著しく上昇して来た.しかし現在抗化膿性物質の使用にあたり,その感染菌が抵抗性を獲得するようになつてきた事は衆知の事である.
 我が教室で昭和29年以来,細菌感染症の感性を検査した所,第1図の如くで現在相当な抵抗性を得ている菌が多数現われている.そこで薬物に対して抵抗性をもつ菌に対して,より強力な効力を有するような薬物の必要を痛感せざるを得ない.さてLederleの研究者達がAureomycinから化学的に接触水素添加,或は醗酵によつて作つたTetracyclin(アクロマイシン=AcM或はAcM-V)は各種の細菌に対して示す抗菌スペクトルが広く,且つ副作用の極めて少ない点が特徴とされているので,吾々は整形外科領域に於ける臨床効果について混合感染を有する結核性瘻孔10例と骨膜骨髄炎8例計18例について観察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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