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文献詳細

雑誌文献

臨床外科13巻11号

1958年11月発行

文献概要

集談会

第82回北陸外科集談会,他

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所属機関:

ページ範囲:P.1117 - P.1122

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1)橋腫瘍の1例
        金大第一外科 中村 晋・他
 5歳11カ月の女児,生来健康,1955年8月より左手の運動が拙劣となり,11月上旬より斜視を認め,12月上旬より右耳鳴を訴え歩行不能となる.12月14日入院外旋神経,右側麻痺,左側不全麻痺,三叉,顔面及び聴神経,右側不全麻痺,顔左半に著明な発汗,平衡失調あり左方に倒れて起立不可能,脳室穿刺に依り,脳圧正常,脳室の変形を認めない.後頭下開頭を行つたが,術中より脳浮腫が著しく遂に死亡した.剖検の結果,橋の上端より,延髄の下端に達し,稍々右側に偏する暗赤色の腫瘍であつた.殊に橋中央の高さに於て最も著しく,腫瘍はその断面積の殆んど8割を占め,第4脳室を殆んど閉塞せる血管膠腫であつた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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