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文献詳細

雑誌文献

臨床外科13巻12号

1958年12月発行

症例

舌咽神経痛の1治験例—附 多発性腸管憩室

著者: 喜多村孝一1 朝倉哲彥1 丸岡三夫1 宮里良康1

所属機関: 1国立東京第一病院外科

ページ範囲:P.1171 - P.1176

文献概要

 舌咽神経痛(glossopharyngeal tic douleureux)は三叉神経痛(trigeminal tic douleureux)にくらべればはるかに稀なものではあるが諸外国においては臨床上一つの独立疾患として治療の対象となることはさほど珍しくない.しかるに本邦においては我々のしる範囲では殆どその臨床治験例をみないようである.
 我々は最近本症の1例を経験し頭蓋内舌咽神経切断術を行つたのでその臨床経過について述べるとともに,本例の経験にもとづき舌咽神経の嚥下運動への関与について一言触れてみたいと思う.
 さらに本例では死後剖検にさいし偶然にも稀有な腸管の多発性憩室が発見されたので併せて報告しようと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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