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文献詳細

雑誌文献

臨床外科13巻2号

1958年02月発行

特集 腫瘍

軟部組織より発生し肺転移を来したEwing氏肉腫の1例

著者: 稲田潔1 河西正充1

所属機関: 1岡山大学医学部津田外科教室

ページ範囲:P.125 - P.127

文献概要

 Ewing氏肉腫の本態に関して,最初Ewingがdiffuse endothelioma of Bone(1921)あるいはendothelial myeloma of Bone(1924)として発表して以来,Connor(1926),Kolodony(1924),Oberling(1928),緒方,赤崎,三木等によつて研究せられ,今日では病理学的には骨髄性細網肉腫とされている.臨床的には骨髄炎に似た症状を呈し,レ線感受性の強いものである.Ewing氏肉腫の報告例は外国では尠くないが,本邦では比較的稀で,未だ20余例を数えるに過ぎない.最近我我は軟部組織より発生し,2次的に胸骨々膜に癒着し,手術的に完全に摘出し得たと思われたが,約1年5ヵ月後に肺転移を来したEwing氏肉腫の1例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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