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文献詳細

雑誌文献

臨床外科13巻2号

1958年02月発行

薬剤

新鮮な関節捻挫に対するHydrocortisone,Prednisolone局所注射の効果に就いて

著者: 原田真夫1 大沢光彥1

所属機関: 1いすゞ病院整形外科

ページ範囲:P.206 - P.207

文献概要

緒言
 1949年Hench等によりCortisoneがリウマチ性疾患に対して全身投与がすばらしい治療効果をもたらすと発表されて以来,こゝ数年間に数多くの研究や臨床成績の報告がなされ,引続いて種々のSteroidが合成されてきた.
 殊に抗炎症作用のより強いHydrocortisoneの出現により,関節リウマチに対する関節腔内注入療法の成績が多数報告され,著明な局所消炎作用のある事が明らかにされてきた.しかしながら尚副作用の点で種々難点があり,今後の研究にまたねばならぬ状態であつた.ところが1954年に至り,Scheringの研究者たちによりCortisone,Hydrocortisoneと極めて類似の化学構造を有し,たゞSteroid A核の炭素番号1と2の間が二重結合した形のPrednisone,Prednisoloneが相ついで発見され,その代謝作用並びに臨床的応用について比較研究がなされ,しばしば発現する有害な全身的副作用が少なく,その抗炎症作用は4〜5倍の効力をもつものであることが諸家により立証せられ相次いで報告せられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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