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統計
当教室に於ける乳腺腫瘍に関する2,3の知見
著者: 新津勝宏1 金野宏太郞1 村井英夫1
所属機関: 1岩手医科大学瀬田外科
ページ範囲:P.261 - P.268
文献購入ページに移動乳癌は年々増加する傾向にある様で,此れは,最近の社会生活が内分泌学的領域,或いは,産婦人科学的領域に種々の変調を与える事が多くなつて来た故であろうとも推定される.又,乳癌は表在性癌であるにもかゝわらず,その初期には良性腫瘍との鑑別は,全く困難であり,試験切片診査以外には適確な診断法はない.
我々のとりあつかつた乳癌と乳腺症の症例について,統計面と病理組織像について検討し,いさゝかの知見を得,又,早期診断の一助としてアイソトープに依る診断法を実施し,多少とも成果を挙げ得たので報告する.
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