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文献詳細

雑誌文献

臨床外科13巻3号

1958年03月発行

薬剤

マネトールの使用経験

著者: 大塚哲也1 香川徹1 中脇正美1 林瑞庭1 山田栄1

所属機関: 1厚生年金玉造整形外科病院

ページ範囲:P.269 - P.271

文献概要

1.緒言
 手術時の止血は最も大切な処置の一つであるが,此の目的には器械的止血法や,血液凝固促進物質の投与が試みられている.後者に属する止血剤の或るものは血管を収縮し,又他のものは損傷箇所の血栓形成を促進する作用を有している.
 マネトールはこの両者を兼ねた臓器製剤で,幼弱屠殺獣の脊髄から作製されたもので,前述の血管収縮刺戟を与えると共に,他方血液凝塊中のフィブリンを著しく増加させるので,比較的大きな血管も閉塞される.又血小板の増加も認められ,出血時間は短縮されるが,凝固時間は変化を示さないとも云われている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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