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文献詳細

雑誌文献

臨床外科13巻3号

1958年03月発行

文献概要

薬剤

整形外科領域に於けるAlinamin加Procainの局注療法

著者: 中村登喜雄1 佐藤悌二1 油川啓一1

所属機関: 1弘前大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.273 - P.275

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まえがき
 臨床上,我々は所謂腰背痛症及びその他の疼痛を訴えて来院する患者に接することが非常に多い,これらの中には諸富教授の提称された筋・筋膜性腰背痛症を始めとし脊椎過敏症,変形性脊椎症,根性坐骨神経痛,陳旧性脊椎圧迫骨折,五十肩等の諸種の疾患が認められる.
 その療法も又夫々の原因に応じて適切に行うべきであることは論を俟たないところであるが,時としてその原因の不明なもの,或は根本的な対策が講じられていない様なものには,対症療法が行われている.これらの疼痛緩解に対しての対症療法は古くより理学的・薬物的に数多くの方法によつて行われて来て居り,その中薬物療法は全身的,局所的に非常に多くの薬種が試用され,これをあげれば枚挙にいとまがない程である.一般に局所的には麻酔剤及び消炎剤が用いられ,更に現在ではこの両者の混合による多種多様の薬品が使用されている.即ち0.5%ProcainとV. B1の混合による局所療法,中教授のビタカイン療法等がその1例である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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