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文献詳細

雑誌文献

臨床外科13巻4号

1958年04月発行

術技

心房中隔固定術—安全にして簡易なる新術式

著者: 広瀨輝夫1

所属機関: 1千葉大学中山外科 2

ページ範囲:P.333 - P.339

文献概要

緒 言
 心房中隔欠損症に対する手術は1947年にCohen1)により暗示され,Murray2)により1948年に,心房前後壁を心中隔部に縫い合わせる事により部分的な成功を見たのであるが,実際に完全な人体成功例が報告されたのは1952年1月11日,著者の1人Baileyによる.
 此の手術法の原則は,心房中隔欠損症においては常に余剰で肥大している右心房壁を中隔欠損部に対して折り込ませて,其の周囲を心臓内に挿入せる指の導びきにより,中隔壁に縫いつけるわけである.此の閉鎖方法は「心房中隔固定術」と命名された.其れ以来,幾多の道理にあつた変法が種々の解剖的変異に対処して工夫されて来た4)5)6)(第1図A,B,C).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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