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文献詳細

雑誌文献

臨床外科13巻4号

1958年04月発行

文献概要

薬剤

Finalgon軟膏による皮膚温,関節内温測定ならびにその臨床効果について

著者: 黑河內哲夫1 赤塚隆2

所属機関: 1東北大学整形外科教室 2国立鳴子病院整形外科

ページ範囲:P.371 - P.376

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はしがき
 関節痛,筋肉痛を惹起する整形外科疾患すなわち変形性関節症,関節リュウマチ,いわゆる五十肩,腰痛症等に対しては従来も数多くの薬物療法が行われて来たが,その多くは鎮痛,消炎作用を主な目的とする注射又は内服療法で塗布剤として鎮痛効果を示すものは比較的少い.
 Finalgon軟膏(F81)は2種の脂肪溶解剤,すなわち皮膚より滲透して主とてし温覚器官を刺戟する1) Nonylic acid vanillyamide O.4%と2)末梢血管を拡張し温熱効果を示すNicotinic acin—β—butoxyethylester 2.5%とからなる局所充血剤で,Plötzeによれば本剤使用後に現らわれる積極的な充血,及び温熱作用は諸種のリュウマチ性疾患,及び神経炎様疼痛に有効であるといい,Brillによれび軟部組織打撲,及びその他の末梢血流障碍にもきわめて良効な効果をあらわすと報告されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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