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文献詳細

雑誌文献

臨床外科13巻4号

1958年04月発行

薬剤

乳幼児麻酔の新しい試み

著者: 黑田秀夫1 松本浩生1 田中庸介1 佐貫和正1 竜田憲和1

所属機関: 1米子博愛病院外科

ページ範囲:P.377 - P.380

文献概要

I.はしがき
 麻酔が急速に進歩しつゝある現在に於ても,乳幼児に対する外科手術に際し,如何なる麻酔を行うべきかは,尚多くの問題が残されている.乳幼児は恐怖心,依頼心が強く,単に疼痛がないというだけでは手術の円滑な進行は望めず,そこで必然的に,心理的要素を除去しうる全身麻酔が必要となるわけで,その為に古くからエーテル開放点滴法が簡便で比較的安全度が高いため広く用いられているが,この方法も種々の点,即ち前麻酔,酸素の補充,気道の確保という点に困難があり,色々な危険性を有しているため,最近小児麻酔について数多くの新しい報告に接する様になつた.
 吾々は,臨床上の経験から従来の諸方法を改良し,特殊の設備も技術も必要とせず,誰にでも手軽に実施出来る,安全度の高い且つ効果確実な乳幼児麻酔法を考案したので,こゝにまとめて報告し,諸賢の御試用と御批判を仰ぐ次第である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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