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文献詳細

雑誌文献

臨床外科13巻6号

1958年06月発行

綜説

術後上皮小体機能低下症

著者: 野口秋人1 福島郁子1 阿孫真博1 渡辺薰2 大原梧樓2

所属機関: 1別府野口病院 2東北大学医学部桂外科教室

ページ範囲:P.509 - P.515

文献概要

 術後上皮小体機能低下症は甲状腺外科における合併症で,治療の困難さと患者に与える心身の苦痛の為に最も嫌なものの一つであるが,手術技術の発達にも拘らず,抗甲状腺剤使用による癒着等で手術操作が複雑となつて来ており,この合併症の発生率も増加の傾向にあると云われている.
 この分野は近年めざましい発展をとげている甲状腺研究に比べて,その病態生理は未開拓のまゝであり,解明されねばならぬ多くの問題を持つている.吾々は野口病院で発生せるテタニー患者と甲状腺手術前後の上皮小体機能検査等を実施し,術後上皮小体機能異常について検討を加えてみた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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