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文献詳細

雑誌文献

臨床外科13巻6号

1958年06月発行

文献概要

薬剤

各種血管造影剤の使用経験—特にUrografinによる心肺血管造影に就いて

著者: 滝原哲一1 藤原等1 三木猪太郞1 原田邦彥1 高橋淳二1

所属機関: 1徳島大学医学部第二外科

ページ範囲:P.525 - P.534

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まえがき
 近時,胸部外科手術の進展に伴い,血管心臓造影法が益々繁用される機運になつているが,我々も亦,開胸手術予定の者に対し主として肺血管の態度を検索する目的で,各種の血管造影剤を用いて,血管造影法を施行した.血管心臓造影法施行の初期には,副作用の報告例が比較的多いが,此等は実施方法の差異によるというよりも寧ろ,注入された造影剤の性状によるものと考えられて居り,現在では,造影剤研究の進歩の結果,造影能もよく而も副作用の僅微な造影剤を使用して,全身麻酔等を使用しないで,造影剤の大量急速注入を行い得るようになつた.
 然し,現在でも有機沃度造影剤は,高濃度で而も明快な造影像を得るためには大量を急速に注入する必要があるために,不快な副作用を惹起する事がある.我々もこの点に徴して血管造影法実施に際して発現する副作用中2,3の事項について検索を行つた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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