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文献詳細

雑誌文献

臨床外科13巻6号

1958年06月発行

文献概要

薬剤

メルカゾールによる甲状腺機能亢進症の治療効果に就いて

著者: 太中弘1 望月昭1 高橋常和1 小松悟1

所属機関: 1日赤中央病院太中外科

ページ範囲:P.541 - P.549

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1.はしがき
 従来吾が国では甲状腺機能亢進症,特にバセドー氏病の術前処置或いは保存的療法として,主にThiouracil(邦製メチオジール)とルゴール液が用いられていた.しかるに1947年Astwoodによつて,さらに強力な抗甲状腺剤であるイミダゾール誘導体のタパゾール(Tapazole)が発見され,その効果はThiouracilに比べて十数倍であると言われている.
 最近吾が国でも同じ製剤が中外製薬からメルカゾールとして発売されるようになり,吾々も会社の好意でメルカゾールの提供を受け,機能亢進症特にバセドウ氏病患者に対して主に手術前処置として用うる機会を得た.メルカゾールの構造式は
 (図省略)
で,メチオジールとは全然異なつたイミダゾール誘導体である,この薬剤が如何なる機転で効を奏するかは今のところ不明であるが,吾々が1年有余にわたつて使用した経験では,認む可き効果があつたので,従来の諸家の報告と比較して考え合わせ,諸賢の御批判を仰ぐ意味で報告する次第である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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