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文献詳細

雑誌文献

臨床外科13巻6号

1958年06月発行

症例

尿道直腸瘻を伴える鎖肛

著者: 砂田輝武1 佐藤訓三1 平尾喜茂1

所属機関: 1岡山大学医学部津田外科教室

ページ範囲:P.551 - P.556

文献概要

緒言
 先天性鎖肛は臨床上なかり屡々遭遇する畸形であつて,単に肛門が外部に開口しないということだけのものはあえてまれとするに足らないが,内瘻特に尿道直腸瘻を伴う鎖肛は稀有なものである.Anders12)によれば鎖肛の頻度は6,000〜15,000人に1人の割であり,同氏の集計した鎖肛100例中瘻を有するものは45%であるが,そのうち尿道直腸瘻を有するものは45%にすぎなかつた.
 最近当教室において尿道直腸瘻を伴える鎖肛の1例に遭遇し,手術により治癒せしめたのでこゝに報告し,併せていさゝか文献的考察を加えたいと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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