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文献詳細

雑誌文献

臨床外科13巻7号

1958年07月発行

文献概要

綜説

術後急性肺虚脱の発生機序—副腎不全説の提唱とその対策

著者: 八田秋1 辻秀男1 中村泰也1 何松荘一1

所属機関: 1九州大学温泉治療学研究所外科

ページ範囲:P.625 - P.632

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緒 言
 外科手術や外傷後に見られる各種肺合併症の中,術後肺炎は抗生物質の応用によつて殆んどそのあとを絶ち,最近ではその発生を見なくなつたが,いわゆる実質性肺虚脱は種々の角度からの研究にもかゝわらず,依然としてその発生が見られ,術後患者の予後をおびやかしている.
 本合併症の成因に関しては,Lichtheim1)の研究以来,気管枝閉塞が欠くことの出来ない要因であることが明かにされ,その結果無気肺が惹起されるものと考えられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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