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文献詳細

雑誌文献

臨床外科13巻7号

1958年07月発行

綜説

血管縫合材料としてのタンタルム線—特にその血管壁に於ける異物組織反応に関する絹糸との組織学的比較研究—(附)皮膚縫合に用いたるタンタルム線の組織反応

著者: 本間保一1 池田稔1 中俣友睦1 南条厚生1

所属機関: 1久留米大学医学部西村外科

ページ範囲:P.633 - P.640

文献概要

 血管縫合材料として今日まで絹糸,木綿糸,婦人毛髪,馬尾毛,腸線,アミラン糸等々の種々の材料が比較検討され,各々その優劣が明らかにされているが金属に関してはProtheseやクリップとして用いる以外金属線をそのまゝ血管縫合材料に用いた例は殆どない.私達は教室西村教授及び九大第一外科古栄書氏の御指導及び御好意により実験的血管移植の研究の一環としてタンタルム線(Tantalum-Wire以下T.W.と略す)を用いて血管吻合を行い,主としてその血管壁に於ける異物組織反応について対照として絹糸を用いて組織学的検索を行い若干の知見を得たのでこゝに報告する. 尚本実験と併行してT.W.を皮膚縫合にも用いてみて絹糸に比しかなり優れていることを発見したので併せて簡単に附加報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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