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文献詳細

雑誌文献

臨床外科13巻7号

1958年07月発行

綜説

硬膜外麻酔—555例の総括

著者: 西邑信男1 山城幸子1 高橋哲也2

所属機関: 1東京逓信病院麻酔科 2東京逓信病院産婦人科

ページ範囲:P.641 - P.648

文献概要

(1)まえがき
 1921年Pagesにより始めて一般的に使用された硬膜外麻酔はその後Doglitti,Odom等にょってとりあげられてはきたが,ドイツを主として欧州に於ける使用を除けば,英米に於いてはごく最近に至るまでは注目を引かなかつた.
 我国に於いても同様であり,終戦後星川1),後藤2)等による主として胸部手術時に於ける硬膜外麻酔も,米国の麻酔特に全身麻酔法の侵入にともなつて,全く影をひそめるにいたつた.しかし1954年Bromage3)の単刊本"Epidural Analge—sia"に前後して,この4,5年間主として英米を中心として再び臨床的に硬膜外麻酔の再認識が行われてきた.Bonica4)は1957年3,637例の硬膜外麻酔についてのべている。これはXylocaine,Cyclaine, Chloroprocaine等の速効性の薬剤の発見とともに,一つは麻酔医が常に新しい,より安全な麻酔法への迫求をおこたつていないあらわれでもある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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