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文献詳細

雑誌文献

臨床外科13巻7号

1958年07月発行

薬剤

新合成局所麻痺剤エピロカインの臨床使用経験—Lidocaineとの麻痺効果の比較について

著者: 高橋長雄1 川崎道男1 難波真木二1 菅野凞1 鎌田幸雄1 高橋民子1 大津淳悅1

所属機関: 1札幌医科大学麻酔学教室

ページ範囲:P.709 - P.717

文献概要

 1884年Karl KöllerおよびSigmund Freudによつて局所麻痺剤としてcocaineが用いられ始めてから今日まで74年の歳月を閲しこの間に約2,0001)におよぶ局所麻痺剤が紹介されたがその大部分は峻厳な時間の淘汰の前に次第にその姿を没し去つてしまつた.現在日常繁用されている局麻剤といえば1905年登場以来その声価を維持しつづけたprocaineのほかdibucaine(Nupercaine),metycaine(piperocaine),tetracaine(Pontocaine),lidocaine(Xylocaine)等数種のものがあるにすぎない.
 lidocaineは伝達麻痺力においても表面麻痺力においてもprocaineを遙かに凌駕する優秀な局麻剤であり益々広く用いられる傾向にあるが毒性が比較的大きいのが欠点とみなされている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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