臨床外科13巻8号

1958年08月発行

術技

肝と腸との吻合について

著者： 葛西森夫¹ 佐藤吉美¹ 鈴木宗三¹ 原和久¹ 高村善郞¹

所属機関： ¹東北大学医学部桂外科

ページ範囲：P.783 - P.790

文献概要

1．緒　　言
　日常我々外科医が時折遭遇し，厄介に感ずる問題に肝外胆道系の狭窄，乃至閉塞症がある．この問題に関し教室の鈴木^1）等は先に胆道再建術に就き発表したが今回は更に胆嚢或は肝外胆管を使用し得ない場合の処置を臨床経験，並に動物実験を基として，2,3検討して見たいと思う．