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検査法
文献概要
肝臓は門脈系と空静脈系との中間に位し,生体に於ける中間代謝の中心とされる.そして各種主要物質の貯臓,分泌,排泄,解毒機能を営み且つ一種の内分泌臓器でもある.肝臓のこのような複雑多岐に亘る機能を理解することは臨床家にとつて重要であることは云うまでもない.ショック,外科侵襲と云つた問題に常に直面している外科臨床家にとつて肝臓機能検査は疾病の診断のみに止まらず手術の適応,手術術式の選択,術後の治療法に関して更に重大な意義を有するものと考えねばならない.今外科臨床に於て特に必要と考えられる検査法をその細部は専門書に譲りその主要点を記載する.
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