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文献詳細

雑誌文献

臨床外科13巻9号

1958年09月発行

綜説

出血性乳房に就いて

著者: 陳茂棠1

所属機関: 1田園調布中央病院外科

ページ範囲:P.847 - P.852

文献概要

1.緒 言
 出血性乳房とは,乳嘴より血液 又は血性分泌物を漏出する症候名であるが,通常乳腺内に腫瘍或いは炎症等の病的変化を有する.名和1)の本邦例の統計にみる如く,過半数に,悪性腫瘍または悪性化が認められる故に,臨床上留意を要するものである.久留2)は慢性乳腺症と乳癌の発生に関し,分娩と授乳の関係に注目しているが,私共も分娩回数少なく,而も,殆んど授乳せず,その後3回,人工妊娠中絶を行つた婦人に見られた出血乳房の1例に遭遇し,些か知見を得たので,こゝに報告すると共に,本邦例77症例の統計的観察を試み度い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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