icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科14巻1号

1959年01月発行

文献概要

統計

頭部外傷後遺症に関する2〜3の問題

著者: 尾形誠宏1 南部正敏1

所属機関: 1京大医学部第一外科

ページ範囲:P.65 - P.69

文献購入ページに移動
緒言
 頭部外傷後遺症については最近荒木,浅野,中村,近藤,加藤,渡辺等の報告があるが,之等は何れも頭部列傷後遺症状に悩み,その為に外来を訪れた患者を主な対象としている.然し実際臨床に携わつていて誰しも感ずるように,頭部外傷後は多かれ少なかれ自覚症状に悩まされながらも,色々の事情で之を等閑視したり,我慢をして就業しているものが潜在的に多いと思われるのである.そこで我々は頭部外傷後遺症の研究対象として,病院に再来したものだけでなく,外来及び入院で取り扱つた頭部外傷患者全員を対象として取り上げ,或る時期を経て調査してみたのである.特に教室の藤田の「身体並びに性器の発育に対する頭部外傷の影響についての実験的研究」(ラッテ)と対照して人間に於ける受傷後の性生活を調べることに重点をおいた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?