icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科14巻10号

1959年10月発行

文献概要

綜説

門脈外科におけるアミノ酸代謝の研究

著者: 三浦健1

所属機関: 1東京大学医学部木本外科教室

ページ範囲:P.1039 - P.1068

文献購入ページに移動
緒言
 門脈外科における最も大きな研究課題の一つは門脈下大静脈吻合術後におけるEck氏瘻症状群発生の病態生理の追求と,その発生防止対策の樹立であつた.
 東大木本外科教室においては門脈下大静脈吻合術後の肝血流量の減少による肝機能低下にその原因があると考え,昭和24年以来,大網肝内挿入法,門脈動脈化手術,肝内動脈植込法等一連の術式を試みた結果,現在では脾臓剔出後なお門脈圧亢進を示す場合には進んで門脈下大静脈吻合術を行い,同時に肝内動脈植込法を併せ施行して肝機能不全を防止するのを標準術式とし,現在迄極めてすぐれた臨床成績を得ていることはすでにしばしば発表のあつた通りである1)2)3)4)5)6)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?