icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科14巻10号

1959年10月発行

綜説

頭部外傷後遺症—特にその予防と治療

著者: 三河內薰丸1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部外科学教室

ページ範囲:P.1069 - P.1075

文献概要

 近時,労務災害,交通事故などの激増はいちゞるしい.頭部外傷もそれと共に急激に増加し,今日では臨床家の必ず直面しなければならない疾患となつた..こうした事態にあつて,脳の外傷は身体他部の外傷と異なり,その症状は複雑多岐にわたり,これによつて起る障害も千差万別である.これは脳の外傷は脳自身の障害は云うまでもなく,精神面にも程度の差はあれ,影響をおよぼすものであるからである.
 一般に疾患を治療する場合,その病態生理を把握すれば,治療法はおのずから判明してくるものであるが,急性期脳外傷の場合はともかく,それが慢性に移行したもの,すなわち脳外傷後遺症の病態生理はまだ充分に解明されていないのが現状である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら