文献詳細
綜説
文献概要
近時,労務災害,交通事故などの激増はいちゞるしい.頭部外傷もそれと共に急激に増加し,今日では臨床家の必ず直面しなければならない疾患となつた..こうした事態にあつて,脳の外傷は身体他部の外傷と異なり,その症状は複雑多岐にわたり,これによつて起る障害も千差万別である.これは脳の外傷は脳自身の障害は云うまでもなく,精神面にも程度の差はあれ,影響をおよぼすものであるからである.
一般に疾患を治療する場合,その病態生理を把握すれば,治療法はおのずから判明してくるものであるが,急性期脳外傷の場合はともかく,それが慢性に移行したもの,すなわち脳外傷後遺症の病態生理はまだ充分に解明されていないのが現状である.
一般に疾患を治療する場合,その病態生理を把握すれば,治療法はおのずから判明してくるものであるが,急性期脳外傷の場合はともかく,それが慢性に移行したもの,すなわち脳外傷後遺症の病態生理はまだ充分に解明されていないのが現状である.
掲載誌情報