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文献詳細

雑誌文献

臨床外科14巻10号

1959年10月発行

検査法

外科的急性腎不全,および腎臓の外科に必要な検査法

著者: 飯島登1 上野明1

所属機関: 1東京大学医学部木本外科教室

ページ範囲:P.1077 - P.1081

文献概要

 今日,外科的腎疾患(腎結核,腎結石水腎症等)は専ら泌尿器科分野が取扱つており,また取扱われるべきであるが,腎を含む後腹膜の腫瘤,炎症等は一般外科領域においても慎重に取扱うべき疾患であり,また術後の乏尿,無尿,ことに近来一般に実用化されてきた人工腎臓の適応とすべき他の急性腎不全は外科領域において極めて重要な問題である.ここではしたがつてこれらの点を含めて一般外科臨床にいわゆるRoutineとして行われている検査法について簡述したい.
 原則として外科的に腎を侵襲するには例えば腫瘤であればこれが腎より出たものであることを決定し,または推測された時には,1)患者の両側を含めた総腎機能障害の有無を検し,2)これがあれば反対側の機能状態を検して病変度を推定し,3)さらにこの健側が正常であることを確認する必要がある.2),3)は泌尿科医の協力を必要とする.次にわれわれがRoutineとして行つている検査法を列挙したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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