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文献詳細

雑誌文献

臨床外科14巻10号

1959年10月発行

文献概要

薬剤

リウマチ様関節炎ならびに疼痛を訴える整形外科疾患に対するアスピリン,アルミニウム塩剤の使用経験

著者: 水町四郎1 建持薰1 堀井秀和1

所属機関: 1横浜市立大学医学部整形外科教室

ページ範囲:P.1093 - P.1098

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 Cortisoneがリウマチ様関節炎に用いられて以来,その優れた効果のため,リウマチ様関節炎に対する薬物療法に一つの革命を来たしたとも云える.
 しかし,Steroid療法も疾患の本態に向つて治療効果を現わすものではなく,その抗炎症性,抗アレルギー作用を利用しているに過ぎず,完全に投与を中止する時は疼痛の再現を見,しかも,その後のSteroid療法も効果がうすくなり,これに加えて,いろいろの副作用があらわれるので,その使用についての可否の両論が行われるようになつた.その後,Predonisone,Predonisolone,Tri-amcinolone,6 Methyl-Predonisolone,Dexame-thasone等の出現をみているが,いずれも抗炎症作用の増強と,副作用の軽減を図つたものであるので,長期間の投与という面ではやや新しい展開を見たが,比較的小量の維持量で持続しうるような努力が払われた.でき得ればSteroidに代る副作用のより少い他の薬物に置換することがさらに望ましいことで,これにむかつての努力も払われて来た.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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