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文献詳細

雑誌文献

臨床外科14巻11号

1959年11月発行

文献概要

綜説

Recklinghausen氏病に対するCortisone療法

著者: 高橋敬亮1 大沢幹夫1 田中孝1 山口繁1 山中爾朗1

所属機関: 1東京女子医科大学外科

ページ範囲:P.1159 - P.1161

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 Recklinghausen氏病,あるいはNeurofibrom-atosisなるものは一種の系統疾患で,皮膚の色素異常,および多発性皮膚腫瘍を主徴とするものである.本腫瘍は神経の結締織の増殖によるものでいわゆる偽性神経腫であるが,神経のシュヴァン氏鞘細胞から発生する組織を含有し,ことに中枢神経に近い部ではこの組織が多く,いわゆるNeu-rinomであることがしばしばある.これは肉腫性変化をなすことがあるとせられている.
 私共は最近Recklinghausen氏病で,右腰部における巨大な腫瘤で悪性変化しかけている腫瘍を剔出し,術後,Recklinghausen氏病に対してCo-rtisone療法を行ない一応の効果をあげ得たと考えられるので,茲に報告し,諸賢の御批判を仰ぎたいと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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