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文献詳細

雑誌文献

臨床外科14巻12号

1959年12月発行

薬剤

術後腸管麻痺に対するパンテノールの使用経験

著者: 勝部寬二1 大塚治1 芦村正昭1 渡辺昭朗1

所属機関: 1関西労災病院外科

ページ範囲:P.1275 - P.1277

文献概要

Ⅰ.緒言
 日常,腹部内臓に対し外科的侵襲を加えた場合,われわれは術後の各種の不愉快な症状を経験する.その一つに腸管麻痺の問題がある.従来,われわれはこの腸運動管理の目的に対し種々の理学的療法,あるいは高張食塩水,プロスチグミン等の薬物療法に頼つて来たのである.
 近来,パントテン酸の代謝面の重要性が頓に脚光を浴びるに到り,その作用機序も逐次解明されつつあるが,1943年H.Pfaltzは,初めてパントテン酸のアルコール誘導体を合成し,その大量投与が腸管の蠕動を著しく促進することを認めた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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