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文献詳細

雑誌文献

臨床外科14巻2号

1959年02月発行

文献概要

症例

高年者の腓骨上端に発生した巨細胞腫瘍の1例

著者: 川原啓美1 川原曉子2

所属機関: 1名大橋本外科教室 2名古屋市原外科病院

ページ範囲:P.145 - P.148

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 骨の巨細胞腫瘍は,1818年Sir Cooperにょつて初めて記載され,その後その良性腫瘍としての性格が次第に確認されて来た.1910年Bloodgoodは本疾患をGiant-cell tumorと名付け,骨肉腫とはつきり区別した.然しその後も類似疾患との鑑別の点で長く混乱状態にあり,その性格は多様性でかなり悪性のものも含み,本態については尚不明の点が多いといわれる.我々は最近腓骨上端に発生した1例の巨細胞腫瘍を経験し,且つ数年後にその経過を観察し得たのでこゝに報告し,2〜3の考察を試みたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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