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雑誌文献

臨床外科14巻2号

1959年02月発行

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根治不能胃癌に対する姑息的手術の効果/大腸の血管分布

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ページ範囲:P.148 - P.148

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 1931〜1955年にMemorial Center for Cancerを訪れた1623例の胃癌例で,手術不能19.O%,試験開腹術23.7%,姑息的手術23.4%で,根治手術を行いえたのは僅かに33.9%である,姑息的手術のうち最初は胃腸吻合術が大部に行われていたが,1945年以後に姑息的胃切除が23を占めるようになった.手術術式別の患者の生存率を比較すると,非手術群,試験開腹群,胃腸吻合群は全く差がなく,18カ月後には全例死亡しているが,胃切除群は明らかに予後が良く,18月後にもなお20%余が生存する.手術別の平均生存期間(月)は,試験開腹4.6月,胃瘻6.9月,腸瘻3.3月,胃腸吻合3.9月,姑息的切除9.0月(うち亜全剔9.5月,全剔8.2月)となる.上記3種のBy-pass法では症状の緩解はなく,外瘻のための苦悩がむしろ加わり,ほとんど利益がない,これに反し胃切除を行うときは胃症状や出血などの種々の症状が消失する.手術による症状緩解の持続期間によつて,優,良,可,否の4群に分けると,姑息的胃亜全剔により優31.8%,良24.6%,可21.2%,否22.8%となる(良は症状緩解が3月〜6月つづいたものをいう).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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