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文献詳細

雑誌文献

臨床外科14巻2号

1959年02月発行

文献概要

症例

12歳の小児に発生した卵巣癌の1例

著者: 早坂滉1 下地晋1 森田福栄1 鈴木敏道1 安保秀勝1

所属機関: 1札幌医科大学外科学教室

ページ範囲:P.181 - P.184

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緒言
 癌腫は一般に高齢者にみられる疾患であるが,若年者にもまれにみられる.卵巣癌には,原発性癌と続発性癌とあるが,行森によれば14年間に経験した477例の卵巣腫瘍中原発性卵巣癌は25例であつたという.もちろん若年者における発生頻度は低くJ.Millerによれば20歳以下の原発性卵巣癌は2083例中31例,本邦においては,三浦4歳,秦,畑,玉木,6歳,林10歳,富塚15歳等の報告があるのみで,若年者ことに小児の卵巣癌はまれな疾患である.最近わが教室で満12歳の小児に原発性卵巣癌ならびにその転移とみられる大網の癌を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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