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文献詳細

雑誌文献

臨床外科14巻3号

1959年03月発行

文献概要

特集 腹部外科 症例

原発性胆道癌の1例

著者: 藤田孟1 土岐健五郞1 大高興2

所属機関: 1弘前大学医学部第一外科教室 2弘前大学医学部第一内科教室

ページ範囲:P.236 - P.238

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 原発性胆道癌は長与,Kirschbaum & Kozoll等によると全悪性腫瘍中約3%で比較的少いものといえる.治療としは胆道切除が望ましく腫瘍の周囲組織への浸潤又はその発生部位によつて各種の術式が試みられている.然し手術成績は一般に不良なものが大多数である.
 之は黄疸が発現してから初めて発見されるもので通常肝機能が高度になつてから手術を受ける例が多いからであろう.我々も最近肝管胆のう管合流部より総胆管に及ぶ原発性胆道癌に対し,胆道切除を行い胆管十二指腸吻合を施行して軽快せしめ得たが,数ヵ月後黄疸再発し肝内胆管空腸吻合を施行したが肝内胆管転移のため遂に死亡した1例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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