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特集 腹部外科 症例
慢性虫垂炎に併発していた腸管膜様包裹症の1例について
著者: 小川益雄1
所属機関: 1手塚病院外科
ページ範囲:P.247 - P.248
文献購入ページに移動まえがき
腸管膜様包裹症(Peritonitis fibrinosa incapsu-lata chronica)は,ロシアのQuetschnikow(1907)によつてはじめて記載された疾患であつて,わが国では,権藤氏(1925)がはじめて発表してから,現在までに,約80例の報告を数えている.
わたくしは,さきに結核腫を伴つた腸管膜様包裹症の1例を報告したが,最近慢性虫垂炎に併発していた本症の1例を経験したので,ここに報告する.
腸管膜様包裹症(Peritonitis fibrinosa incapsu-lata chronica)は,ロシアのQuetschnikow(1907)によつてはじめて記載された疾患であつて,わが国では,権藤氏(1925)がはじめて発表してから,現在までに,約80例の報告を数えている.
わたくしは,さきに結核腫を伴つた腸管膜様包裹症の1例を報告したが,最近慢性虫垂炎に併発していた本症の1例を経験したので,ここに報告する.
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