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特集 腹部外科 症例
空腸,廻腸滑平筋肉腫の1例
著者: 青木春夫1
所属機関: 1川崎市立川崎病院外科
ページ範囲:P.257 - P.263
文献購入ページに移動緒言
1895年,Morpurgo1)は滑平筋に母地を有し,悪性に発育した腫瘍をLeiomyoma malignumと唱えて発表した.以来小腸に発生したLeio-myosarcomaの報告は比較的稀有で,Ripsten(1952)2)によると69例,本邦では河村九十九3)の報告した廻腸上位に発生した本腫瘍を第1例として,今日迄僅かに18例4)−20)の報告があるだけである.
吾々は最近69歳の婦人の空腸及び廻腸に発生した滑平筋肉腫の症例を経験したので茲に報告する.
1895年,Morpurgo1)は滑平筋に母地を有し,悪性に発育した腫瘍をLeiomyoma malignumと唱えて発表した.以来小腸に発生したLeio-myosarcomaの報告は比較的稀有で,Ripsten(1952)2)によると69例,本邦では河村九十九3)の報告した廻腸上位に発生した本腫瘍を第1例として,今日迄僅かに18例4)−20)の報告があるだけである.
吾々は最近69歳の婦人の空腸及び廻腸に発生した滑平筋肉腫の症例を経験したので茲に報告する.
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