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特集 腹部外科 症例
膀胱の血液タンポンを惹起せる間質性腎炎の1例
著者: 井上武夫1 黑田鉞郞1
所属機関: 1中根外科
ページ範囲:P.289 - P.291
文献購入ページに移動緒言
腎出血は腎腫瘍,腎結核,腎結石に最も多く見られ,尚臨床上原因不明の腎出血として特発性腎出血として命名されている一群もある.軽度の血尿ならば,そのまま放置せられて,本態性腎出血に属すると思われる1例が,高度の血尿により膀胱の血液タンポンで尿閉を惹起し,引続き血尿高度の為止むなく腎剔出術を受け,組織学的に間質性腎炎と判明せる1例を報告する.
腎出血は腎腫瘍,腎結核,腎結石に最も多く見られ,尚臨床上原因不明の腎出血として特発性腎出血として命名されている一群もある.軽度の血尿ならば,そのまま放置せられて,本態性腎出血に属すると思われる1例が,高度の血尿により膀胱の血液タンポンで尿閉を惹起し,引続き血尿高度の為止むなく腎剔出術を受け,組織学的に間質性腎炎と判明せる1例を報告する.
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