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特集 腹部外科 症例
睾丸腫瘍(Teratocarcinoma)の1症例
著者: 古谷幸雄1 秦資宣1
所属機関: 1日立製作所多賀病院外科
ページ範囲:P.303 - P.305
文献購入ページに移動緒言
睾丸腫瘍は臨床的に又病理組織学的に甚だ重要且つ興味ある疾患群の一つであり,古くから多くの人々によつて研究されている.発生頻度については,Gilbert & Hamiltonは全人口の0.0013%に見られると云い,Hinmanは男子入院手術患者の0.06%を占めると云い,更に東大泌尿器科の過去10年間の統計によれば全男子外来患者数25747例中34例(0.13%)を示すと報告されている.即ち比較的頻度の少い疾患である.病理組織学的研究については各学者間に異論があるが,Friedmen,Dixon & Mooreの1030例に対する組織学的研究は非常に価値あるものである.
私共は最近本症の1例を経験し,病理組織学的に興味ある所見を得たので報告する.
睾丸腫瘍は臨床的に又病理組織学的に甚だ重要且つ興味ある疾患群の一つであり,古くから多くの人々によつて研究されている.発生頻度については,Gilbert & Hamiltonは全人口の0.0013%に見られると云い,Hinmanは男子入院手術患者の0.06%を占めると云い,更に東大泌尿器科の過去10年間の統計によれば全男子外来患者数25747例中34例(0.13%)を示すと報告されている.即ち比較的頻度の少い疾患である.病理組織学的研究については各学者間に異論があるが,Friedmen,Dixon & Mooreの1030例に対する組織学的研究は非常に価値あるものである.
私共は最近本症の1例を経験し,病理組織学的に興味ある所見を得たので報告する.
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