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文献詳細

雑誌文献

臨床外科14巻4号

1959年04月発行

文献概要

薬剤

外科領域におけるKenacortの使用経験

著者: 渋沢喜守雄1 西可平1 芦田敬治1 阿部千秋1

所属機関: 1群馬大学医学部渋沢外科教室

ページ範囲:P.385 - P.400

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まえがき
 合成コーチコイドの治療界における諸成績は,まことにはなばなしい.Prednisone,Prednisol-one等の使用報告は,わが国にも甚だ多く,それぞれすぐれた効果を伝えている.Prednisone,  Prednisoloneには,尚,多少とも水分およびナトリウムを体内に貯溜する作用があることは周知のところである.Triamcinoloneには,こうした副作用が極めて少いと言われている.今回われわれは,三共よりKenacortなる合成コーチコイドを提供され,外科的諸状態に使用する経験を得た.Kenacortは, CH2OH | C=0 |---OHなる構造式を有し,化学的には,delta-1,9-alpha fluoro,16-alpha hydroxy hydrocortisone,C21H27O6Fで,PrednisoloneのC-16-αにHOを,またC-9-αの位置のHをFで置換したものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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