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文献詳細

雑誌文献

臨床外科14巻5号

1959年05月発行

文献概要

術技

末梢循環障害及び難治性創傷に対する酸素動脈並びに皮下注入療法について

著者: 井口潔1 八木博司1 坂口正昭1 中村輝久1 長沢和明1 小林迪夫1 中村望1 齊木秀彥1

所属機関: 1九州大学医学部第2外科教室

ページ範囲:P.475 - P.484

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Ⅰ.緒言
 末梢循環障害の治療としては,従来,交感神経遮断術,また補助的療法として諸種薬物療法等が試みられ,それ等は一応かなりの治療成績を収めているが,症例によつてはかかる療法が一時奏効したとしても持続的効果を示すに至らず,従来の療法をうけ尽して何等の対策もなく,暗然と日を送る患著も少くない現況である.
 我々は,或る種末楕循環障害患者に対して,酸素並びにオゾンの皮下及び動脈内注入療法を行い,特に従来の療法によつてなお満足すべき結果の得られなかつた患者に対しても可成りの成果を収め得る場合もあり,また長期にわたる褥創患者に対しても本療法を試みてその効果を認めているので,これは一応臨床上試みらるべき療法と考え,ここに報告する次第である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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