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文献詳細

雑誌文献

臨床外科14巻5号

1959年05月発行

文献概要

薬剤

心臓制止後開胸心臓マッサージにより完全恢復した1例—γアミノ酪酸使用例

著者: 平賀洋明1 笠置商次1 側見鶴彥1 山中純一郞1 菅野凞2

所属機関: 1札幌医科大学結核科 2札幌医科大学麻酔科

ページ範囲:P.495 - P.498

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 最近麻酔術の発展と外科手術適応の拡大,特に心臓外科の発展により,急性心臓制止の発生はむしろ増加の傾向にあり,従つてこれに対する適切な処置,即ち蘇生法の実施が今や欠くべからざる手段の一つとなつている.この問題は心臓外科に限らず他の部の外科においても時に経験される問題であるがその報告は極めて少く,しかも蘇生法実施による完全回復の報告は林等11)による1例以外みあたらない.
 我々は最近肺切除の目的で気管内挿管閉鎖循環エーテル吸入麻酔後急性心臓制止例に直ちに開胸,心臓マッサージを行い完全回復をみた1例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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