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薬剤
胸部(肺結核)外科手術におけるカルニゲンの使用経験
著者: 林田隆輔12 上野昭12 田中二秀12 稲田正雄12 鐝光雄12 野沢文基12
所属機関: 1国立療養所菊池病院外科 2熊本大学医学部第2外科
ページ範囲:P.509 - P.512
文献購入ページに移動外科臨床上,胸部疾患に対する外科的侵襲が他領域の手術に比較して極めて大であり,且つ手術逐行上には,近代的麻酔設備と技術,進歩した手術管理法の駆使が絶対不可欠条件である点極めて印象的である.肺結核に対する外科的療法においても,たとえば胸廓成形術における縦隔変位,開胸手術における胸部大静脈のPoolingによる血液還流障害,不均等換気などの呼吸抑制或いは大量の出血,長時間にわたる手術侵襲などの特異な手術的条件を克服することが必要である.
われわれは,最近外科領域の使用について中山,西邑,田中,川田等によつて報告されたカルニゲンを肺結核外科手術の管理上使用したので,手術中の強心昇圧剤を中心とした薬物導入の問題の一つとしてここに報告し,併せて2〜3考察を行いたい.
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