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文献詳細

雑誌文献

臨床外科14巻5号

1959年05月発行

文献概要

薬剤

Plégicilの使用経験

著者: 村上衞1 登米実1 斎藤隆雄1 奥秋晟1 遊佐津根雄1 佐藤光男1

所属機関: 1東北大学麻酔科

ページ範囲:P.513 - P.521

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緒言
 1950年フランスのLaboritが薬物冬眠を紹介して以来Phenothiazine誘導体を主剤とする強化麻酔乃至人工冬眠が盛んに行われるようになつた.患者にとつて大きな侵襲となる手術,比較的小手術だが患者の反射興奮性が高まつていたり或はこれが予想される手術等に対しては術前から使用し,また所謂術後植物神経症候群に対して使用して,数多くの成果を挙げ,近来の外科学の発展に多大の貢献を納めた.
 しかしこれらの目的に完全に一致し,しかも副作用の全くないPhenothiazine誘導体は現在のところ見あたらず,いろいろな薬剤が提供されている.今回われわれは三共製薬の御厚意によりPhenothiazine誘導体の1つであるPlégicilを入手し,ラッテ及び臨床例に使用していささかの知見を得たのでここに報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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